MAMAMOOのDecalcomanie
今回はMAMAMOOのDecalcomanieについて分析していきたいと思います!
前回分析をしたMAMAMOOさんの2016年にリリースされた曲です。
この曲は単体のMVありのバージョンで聞くとめちゃくちゃおもしろい構成になってます。
とりあえずクレジット確認しましたね、すぐに。笑 こちらも後ほどご紹介させていただきます!
曲の構成
アルバムやmp3だけの音源を聞くと、曲の構成が変わっているのですが、今回は上に貼ったURLのVerで見ていきたいと思います。(MVなしのアルバムだと一曲目のDraw,Draw&Drawの要素が含まれていないんです)
まずは曲の構成からみていきましょう!
この曲は
intro 4小節
A,Bメロ 16小節
サビ 16小節
A,Bメロ(rap) 16小節
サビ 16小節
ブリッジ16小節 (3セクションある)
間奏24小節(最後4小節歌あり)
サビ 16小節
という構成になっています。
introはjazzのような優しい雰囲気で始まり突然ラテンっぽく、そしてfuture系に曲調が変わります。一応この曲はジャンルとしてはFutureBassの分類みたいですね。
この初めのjazzっぽいのはMAMAMOOさんのMemoryの曲1曲目のDraw,Draw&Drawが引用されています。
もはや現代における音楽ジャンルの基準はあってないようなものです。笑
AメロとBメロは同じメロディでサビのそのまま入る形なので、サビに突然入った感を持ってきたのもこの曲の聞き所だなと思います。(ABメロとセット表記にしたのはそのため)
Bメロで変化をつけてしまうとサビで変わった感が出ないからだと思いますが、その分、サビのコード進行はとても動くので、そこも音楽が止まった感じがしないようになっていてすごいと思います。
もう1つ、サビで突然変わった感が出るポイントとして、キーがDmから♭Bmajorに変わる事だと思います。
ちなみにDmと♭Bmajorのキーの行き来自体はよくされますね。(平行調なので)
あとブリッジの部分が3つのセクションになっているのもおもしろいと思います。(曲の雰囲気が3回変わるのでわかりやすくセクションと書いています。)
1つ目のセクション(2:42~)は一般的なブリッジのメロディのタイプで次の大サビに向けて流れる系のメロディでつなげるのかと思いきや。笑
スネア回転が入り(2:48~)2つ目のセクションのラップへ突入。(2:57~)
そのあと3つ目のセクションのセブンスにボーカルの音が重ねられたUS風のメロディ(3:05~)
これだけ曲調を変えてさあ帰ってきたぞ感を出しておいて、初めのメロディに戻すのが美味しいところですね。。。笑 MV仕様の方が私は断然好きです!
コロコロ曲調が変わりますが、このタイプの曲がなんとなくKPOPというかドラマのOSTとかでよく聞いた印象があります。
曲の性格(コードも)
続きまして、この曲の性格を見ていきましょう。
この曲のキー♭Bmajorで、BPMは115となっています。(最後ゆっくりになるところは65)
そして曲のコードなんですが、主要ポイントだけみていこうと思います!
まずABメロはDm F C A Dmの進行で成り立っています。
サビは♭E ♭B F Gm A ♭B(GmDm♭BF)となっています。後半かっこをつけたところはベースラインがこのように動いてるので一応細かくみてつけてます。
ブリッジのセクション1は♭E D Gm ♭B(Cm7)二回目はかっこの方です。
セクション2はコードはほぼ変わらずGm Fm Gm C。
セクション3はD G Gm となっています。
はい、続きましてサウンドについて触れていきたいと思います。
アコースティックドラム、ストリングス、エレキ、パーカッション、ベース、ピアノ、ブラス、シンセ、シンセパッド、シンセベース、サウンドエフェクト(シンセエフェクト)、声ネタ、バッキングボーカル、リードボーカル、あたりかなと思います。
Aメロ、サビ、ブリッジで、それぞれ同じ楽器でも音が変わっているので、同じ楽器の中でもかなり使いわけられてるなぁという印象です。サビだけEDM系の音がかなり盛り込まれてるので音色がかわりますよね!そしてサビはめちゃくちゃ音が分厚いです。笑
サビが分厚く聞こえる理由として、ベースライン、シンセ、ストリングス、ブラス、ボーカルが同じ音の動きをしているからだと思います。
あとサビでビートが4つ打ちになるのでそれも一体感出るように聞こえるのかなと思います。
前回のMAMAMOOさんのHIPはEDM系とrapでうまく融合されてましたが、こちらはラテン系とEDM系POPsがうまく融合されてます。本当にすごいです。。笑
さてそんなすごい曲を作ってる方は誰なんだろうと調べてみました。(みなさんは興味ないかもしれませんすみません。笑)
■IMLAY
韓国人でsmエンターテイメントのEDMレーベルの方に入られてるかたで、DJもされています。BoAさんやジョンヒョンさんの曲、イェソさんの曲と様々なアーティストの曲を作られているみたいです。
おそらくこの方がアレンジなど曲の音の構成などは作ってると思います。この方がやり手なのでしょう!あ、ちなみに25歳だそうです。笑
一応twitterみつけたので貼っておきます。
■Sik-K
この方は韓国人でラッパーさんですね。曲も結構出されています。25歳とまだまだお若い方です。
この曲のポイント
この曲のポイントですが、
①AメロBメロとサビの差をつけてサビの印象を強められている(キーや音色、コード進行、グルーヴ感)
②後半にいくにつれて細かくメロディが変わっていくので(2Bはrapになってたり、ブリッジの部分だったり)繰り返し感がなく、音楽がテンポよく前に進む
③歌がうまくはまるようなサウンドがつくられている(特にサビ)
④アコースティック系とエレクトロ系の音楽の融合がとにかくうまい。笑
まとめ
今回はMAMAMOOさんのDecalcomanieについて分析してみました!
個人的にこの曲のサビのコード進行というかベースラインめっちゃ好きですね。笑
あとサビのドラムをよくきくと小節終わりに4つ打ちから細かく入れられてたり、細部まで考えられているなぁと思う箇所がたくさんあって本当にすごいなぁと思います。
若い方がつくられてるので、トレンドや曲の作り方など取り入れるのがうまいんだろうなぁと思いました。
AメロBメロはそれぞれMAMAMOOさん個人の声の良さが出る部分なのでそこもいいと思いました。とりあえずもうみなさん歌うますぎませんか。。。
上にURLはっているのでよかったらきいてみてください!